
特色

西田病院薬剤部は、臨床業務に力を入れています。日常的に、医師への処方・検査提案、看護師との協働による効果・副作用モニタリングをおこなっています。新人薬剤師は、国家試験で身につけた知識を効果的に臨床で応用できるよう、入社1年目の5月頃から病棟業務に入っています。毎日の部内カンファレンスにより、臨床スキル、プレゼンテーション能力を自然と高めています。学会発表、論文投稿にも力を入れています。
薬剤助手へのタスク・シフト/シェアを積極的におこない、薬剤師の負担軽減、臨床業務時間確保を進めています。
スタッフ間の距離が近く、様々な職種から気軽に医療を学べます。そこで培った知識、経験をもとに、従来の薬剤師業務にとらわれない幅広い視点からの医療貢献に努めています。
薬剤部員:薬剤師6名、薬剤助手5名 (2026年4月現在)
1.業務内容
(1)調剤

外来患者さんの薬は、調剤薬局にお願いしています(院外処方率97%)。調剤室では、主に、217床の入院患者さんの薬を調剤しています。また、処方薬をシステム管理し、薬の量や種類が適切であるか、飲みあわせが悪くないかなどの確認をおこなっています。薬の取り集めは、薬剤助手がおこなっています。
(2)入院患者さんへの薬剤管理指導

入院患者さんへの服薬指導をおこなっています。薬の飲み方や使い方の説明、入院の際には、持参薬の確認、飲み合わせ、副作用の確認をしています。また、患者さんからの相談も随時受けています。
(3)病棟での薬剤師業務

薬剤師が病棟に常駐し、処方・検査の提案、検査値、画像の確認、定数配置薬管理など様々な病棟業務を行っています。常駐により、患者さんの病態を迅速に確認でき、また、医師や看護師など他職種との連携も深まっています。
(4)医薬品情報の収集・管理・提供

医師や看護師、患者さんからの問い合わせに答えたり、ホームページ、書籍、MRなどから収集した医薬品情報を、管理・提供したりしています。
(5)注射薬調剤

入院患者さんに使用する注射薬の調剤をおこなっています。投与量や投与速度、配合変化などを確認し、個別にセットした後、病棟に届けています。
(6)注射薬無菌調製

抗がん剤や食事を摂れない人のための注射薬(高カロリー輸液)、抗リウマチ薬などを、清潔かつ安全に調製しています。
(7)医薬品の在庫管理・発注

パソコンを使って薬の発注、在庫管理をおこなっています。
在庫管理システムとバーコードリーダーにより仕事の効率化をおこなっています。
(8)チーム医療への参加

医療安全、感染対策、栄養サポートなど各種チーム医療に参加しています。ハイリスク薬、抗菌薬、栄養剤等、薬剤師の視点からチーム医療に参加し、より良い医療を提供できるよう努めています。
(9)学生実習

2名の認定実務実習指導薬剤師を中心に、薬学生の実務実習受け入れをおこなっています。また、講義、他施設実習(佐伯市内2病院・2薬局、大分市内1病院等)、により、充実した内容になるよう心がけています。
(10)部内カンファレンス

毎日昼に約30分の部内カンファレンスをおこない、入院患者の情報(検査データ、画像所見、バイタルサイン等)を共有しています。先輩薬剤師等から意見を聞いたり、当直時注意すべき点等を把握したりしています。
(11)部内勉強会

毎月、症例発表会を実施し、知識の共有、向上に努めるとともに、プレゼンテーション能力を高めています。
(12)部員紹介
ご意見・ご要望・ご相談などございましたら、お気軽にお申し出ください。
また、就職希望者からの施設見学も随時受け付けておりますので、ご連絡ください。
連絡先: e-mail: t-sug@nisida-med.jp TEL: 0972-22-0578(薬剤部)
2.学会発表
演題名 | 学会名 | 発表者 | 年 |
抗精神病薬過量服用後の休薬によって悪性症候群を認めた一例 | 大分県薬剤師学術大会 | 岩崎 | 2017 |
ミルタザピン投与患者においてQT延長を認めた1症例 | 大分県薬剤師学術大会 | 柴田 | 2017 |
低pH環境下でゲル化する濃厚流動食のPPI併用患者に対する適正使用の検討 | 大分県薬剤師学術大会 | 梅田 | 2017 |
緩和ケア患者の不穏に対してRASSを用いて鎮静剤の調整を行った一例 | 日本緩和医療学会 | 柴田 | 2017 |
心不全モニターシートの作成と使用経験から見えた課題 | 九州山口学会 | 柴田 | 2017 |
小児におけるアジスロマイシン細粒服薬アドヒアランス実態調査 | 日本薬剤師会学術大会 | 脇田 | 2017 |
医療計算ツールの作成と評価 | 日本医療薬学会 | 河村 | 2017 |
当院における看護必要度評価支援への取り組み | 大分県薬剤師学術大会 | 山崎 | 2018 |
間質性肺炎を有する肺高血圧症患者の薬物治療に関与した一例 | 大分県薬剤師学術大会 | 脇田 | 2018 |
腎機能低下症患者における電解質異常の治療に関与した一例 | 大分県薬剤師学術大会 | 小田 | 2018 |
当院における薬剤師往診同行によるポリファーマシーへの介入 | 大分県薬剤師学術大会 | 大橋 | 2019 |
腎不全患者の人工骨頭置換術における電解質管理に介入した一例 | 大分県薬剤師学術大会 | 麻生 | 2021 |
リネゾリド投与後の低Na血症発現症例と非発現症例の比較検討 | 大分県薬剤師学術大会 | 羽田野 | 2022 |
簡易型持参薬評価テンプレート導入による減薬評価 | 九州山口薬学大会 | 佐藤 | 2022 |
バンコマイシンの腎障害予測におけるトラフ値とAUCの比較 | 日本医療薬学会 | 原田 | 2022 |
RPA活用による医薬品採用リスト作成 | 大分県薬剤師学術大会 | 佐藤 | 2023 |
RPA活用による医薬品採用リスト作成 | 日本医療薬学会 | 佐藤 | 2023 |
腰部脊柱管狭窄症による慢性疼痛に介入した1症例 | 大分県薬剤師学術大会 | 羽田野 | 2024 |
院内製剤「PAヨード点眼液」の長期安定性試験 | 大分県薬剤師学術大会 | 柳井 | 2026 |
3.講演会・研修会
演題名 | 講演会名 | 講演者 | 年 |
心不全増悪を契機に進行したと疑われる貧血症治療に介入した1症例 | 大分県病院薬剤師会 症例検討会 | 山崎 | 2019 |
心・腎機能評価によりシベンゾリンを減量できた1症例 | 大分県病院薬剤師会 症例検討会 | 安部 | 2021 |
当院における感染対策への取り組み | 大分県病院薬剤師会 感染対策研修会 | 山﨑 | 2022 |
現状報告 病院から | 大分県薬剤師 糖尿病研究会研修会 | 原田 | 2022 |
間質性肺炎急性増悪の治療中に脳梗塞を発症した1症例 | 大分県病院薬剤師会 症例検討会 | 森本 | 2023 |
SGLT2阻害薬投与により呼吸機能改善が得られた心不全合併閉塞性肺疾患の1症例 | 大分県病院薬剤師会 症例検討 | 羽田野 | 2026 |
4.論文・書籍
・プレガバリンによる薬剤性間質性肺炎が疑われた1症例
山村亮太,脇田翔子,岩崎和広,紀雅之,増田満,菅田哲治,日本病院薬剤師会,
vol.52,43-46,2015
・Strategy for monitoring decompensated heart failure treated by an oral vasopressin antagonist with special reference to the role of serum chloride: A case report
Hajime Kataoka, Yu Yamasaki, Joural of Cardiology Cases 14, 185-188, 2016
・小児注射薬用量早見表の作成と使用症例
山村亮太,久我修二,脇田翔子,紀雅之,菅田哲治,薬事新報,No.2964,33-37,
2016
・Weekly DPP4阻害薬トレラグリプチンの効果と社会的ニーズの検討
加隈哲也,菅田哲治,伊東健太郎,古代晃士,西田尚史,診療と新薬,54,1115-1121,2017
加隈哲也,菅田哲治,伊東健太郎,古代晃士,西田尚史,診療と新薬,54,1115-1121,2017
・特養入所患者のOveruse/Underuseに対する薬剤師介入効果
小田祐一郎,山﨑悠,小田あゆみ,安部拡,和田祐一郎,菅田哲治,奥田翔士,日本病院薬剤師会, vol.56,153-158,2020
小田祐一郎,山﨑悠,小田あゆみ,安部拡,和田祐一郎,菅田哲治,奥田翔士,日本病院薬剤師会, vol.56,153-158,2020
・後期高齢者を対象としたバンコマイシン腎障害予測における1点採血による AUC とトラフ値の比較検討
原田紗希,羽田野励次,麻生裕規雄,山﨑悠,菅田哲治,The Japanes Journal of Antibiotics,76,109-119,2023
・SGLT2 阻害薬の多種多様な臨床効果:症例提示と文献的知見
麻生裕規雄,片岡一,原田紗希, 山﨑悠,菅田哲治,医療薬学,49,321-330,2023
・Improved Respiratory Function by SGLT2 Inhibitor Treatment in a Patient with Obstructive Pulmonary Disease Complicated by Heart Failure
Reiji Hadano, Hajime Kataoka, Ibuki Sato, Hiromu Abe, Yu Yamasaki and Tetsuji Sugata, EC pulmonology and respiratory medicine, 14, Issue 8, 2025


