リウマチ・膠原病内科
一般の方々にとって「膠原病内科」は謎だらけの診療科だと思いますので、膠原病がどんな病気なのかをまずご説明します。
膠原病はいわば免疫※1の病気です。からだを守るべき免疫系が、自分の臓器を異物と勘違いして攻撃してしまう病気を「自己免疫疾患」と呼びます。病変が一つの臓器に留まる場合と、複数の様々な臓器に広がる場合とに大別されますが、後者の全身性の自己免疫疾患のことを「膠原病」と呼びます。暴走した免疫力が、関節、皮膚、肺、腎臓などの全身の様々な臓器を直接攻撃することにより、関節炎、皮膚炎、肺炎、腎炎などの多彩な病状を引き起こすのが膠原病です。
また最近では、「自己炎症※2性疾患」という新しい病気の概念も広まってきました。前述の「自己免疫」は「獲得免疫」の異常であるのに対して、「自己炎症」は「自然免疫」の異常だと言われています。自己炎症性疾患では、自然免疫系が見境なく全身で暴れ回ることにより、高熱を中心とした全身症状などがみられます※3。
当科ではこれらの自己免疫や自己炎症の病気を扱っています。両者のカテゴリー※4には多数の病気が含まれます。当科で扱う主な病気を表1にまとめましたが、ここに記載されていないような病気を扱うこともあります。ちなみに、これらの病気の中で患者数が最も多いのが関節リウマチという病気であることから、膠原病内科は「リウマチ科」あるいは当院のように「リウマチ・膠原病内科」などと標榜することもあります。
※1:何らかの理由でからだに侵入/発生した異物(外敵)を排除する仕組みを免疫と呼びます。
自然免疫と獲得免疫で構成されています。
※2:免疫系が引き起こす生体反応のことを炎症と呼びます。
※3:このあたり(自己免疫と自己炎症の違い)を理解するのは一般の方々には難しいので、読み飛ばしていただいて結構です。
※4:最近は「免疫・炎症疾患」と総称することもあります。
免疫・炎症疾患は、たとえ同じ病気でも病状や治療への反応は人それぞれです。放置しても問題にならないような病状のこともあれば、すぐに強力な治療を行わなければ命に危険が及ぶような場合もあります。治療も、最初に使用した薬がよく効いてすぐに解決することもあれば、いくつもの薬を試して、あるいは複数の薬を併用してようやく病状が治まるということもあります。当院でも最先端の治療薬を用いることができますが、病気の特性上、大学病院のような高次病院でなければどうしても対応(検査や治療)できないような場合もあります。必要時には大学病院などの医療機関と連携して、その時々で最善の医療を提供できるように努めています。
免疫・炎症疾患の多くは原因不明であり、残念ながら原則として(病気を消し去ることができるような)根治治療はありません(ただし不適切なライフスタイルが発病に関わることがありますので食事・ストレス・運動・睡眠の管理は欠かせません)。既存の病気の概念では説明できないような(診断確定に至らないような)病状のこともあり、未解決の医学領域だと言えます。そのため、薬を使用しながら長きにわたって「病気と上手に付き合う」ことを目指していただくことになります。治療には、暴走した免疫力を抑え込むような薬(表2)が用いられます。治療が進歩し現在も毎年のように新薬が発売され、良好に管理できることがますます増えている一方で、薬の副作用への対応を迫られることもある点には注意を要します。
完全予約制となっておりますので、受診をご希望の方は受診の前にあらかじめ、お電話にてご確認ください。
新患は診療情報提供書(紹介状)をいただいてからの予約となります。
FAX:0972-22-7281
ドクター紹介
大村 雄一
リウマチ・膠原病内科部長
非常勤医師
児玉 尚吾 大分大学医学部附属病院
診察日:金曜日



